更新:2016/11/28
こんにちは。
Google Analytics使用していますか?サイト分析にAnalyticsを利用しているサイト管理者の方は多いかと思います。
Analyticsでは非常に多くの解析情報を閲覧できますが、ユーザーが自分のサイトのどこを見て、どの部分に注目を集めているか視覚的に見ることはできません。
ページのどこの部分を辿って、どこをクリックされているか?などを把握するにはヒートマップサービスを利用するとよくわかります。
今回は無料で使えるヒートマップを紹介します。
ヒートマップとは
ヒートマップはユーザーのサイト上でのアクションの大小をサーモグラフィーで表す機能です。
よく見られたり、クリックされている場所は赤くなり、逆に見られなかったり、クリックが少
ない場所は無色だったり青色になったりします。
サーモグラフィーで表示され、クリックの強さで色の濃さが変わる部分については各社同様の機能になります。
どのようなことがわかる?
Analyticsはサイト単位での分析に使いますが、ヒートマップはページ単位もしくはページ内の特定の箇所の分析に威力を発揮します。
クリックされた場所が濃くなるため、バナーの設置場所が適切かどうか?意図的に配置したリンクが適切かどうか、ページが長すぎて下まで見られていないなどが視覚的にわかるため、それを見ながら改善~検証が可能になります。
それでは、本題の無料ヒートマップサービスを紹介していきます。
User Heat(ユーザーヒート)
2009年サービス開始した、国内無料ヒートマップサービスの中では一番メジャーでしょう。
会員登録後、URL登録してタグを発行してHTMLに埋め込むだけです。
はてなブログの場合は、【デザイン】-【ヘッダー】ー【タイトル下】にタグを貼り付けます。※モバイルも同様
タグ埋め込み後は、ある程度データが貯まるまで待つことに。
なお、他社に比べてサイトのUIなどがシンプル。
見れること
- マウストラック・・・訪問者のマウスの軌跡がわかる
- クリックマップ・・・訪問者がマウスクリックした箇所が色の濃さでわかる
- ヒートマップ・・・訪問者が主に見たと思われる箇所が色の濃さでわかる
ポイント
- 計測可能PV数 無制限(1日10万PVあるようなサイトは不可)
- 利用可能ページ数 1000ページまで
明示的なデータ保持期間などの記載はないです。それ以前に期間の概念がUIに無いので設置後から現在までの合算データを元に解析しているのかも。
追記(4/12)
期間について問い合わせしていたのですが回答がありました。レポートの期間はあくまで直近ということらしいです。
User Heatは直近のアクセスを元にヒートマップを作成しているため
、
データを期間指定し、ヒートマップを作成することは出来ません。
また、直近のアクセスを元に作成する性質上、ヒートマップデータの保持ができません。
※これから紹介するサイトでもいくつかありますが、はてなブログは外部からのiframe読み込みを許可していない(クリックジャッキング攻撃を防止するなどの目的)為、分析ページでサイト情報をオーバーレイ表示することができません。
SiTest(サイテスト)
ヒートマップに加え、基本的なアクセス解析機能も備わった総合ツール。
会員登録後、プロジェクトの作成、ドメイン名を入力してトラッキングコードを生成。HTMLに埋め込みます。
はてなブログの場合は、</body>の下と書いてあるので【デザイン】-【フッタ】にタグを貼り付けます。※モバイルも同様
見れること
- 基本的なアクセス解析(訪問数、流入元、端末、新規・ユーザーなど)
- スクロール解析・・・滞在時間の長い・短い場所をグラフやヒートマップで確認
- スクロールデータ・・・ページの位置別の平均滞在時間、到達数を数値化
- マウスグラフィ・・・マウスカーソルの滞在時間が長い箇所が濃く赤くなる
- マウスクリック・・・クリックの多い箇所が濃く赤くなる
- マウスムーブ・・・ユーザーの導線を同時再生。(赤い丸はユーザーが離脱、青い丸はユーザーがクリック)他
ポイント
- 計測可能PV数 3000~7000/月
- 動画録画秒数 20秒
- ドメイン 1つ
- 利用可能ページ数 無制限
- データ保持期間 3か月
- ABテスト 1つ
なかなか高機能な解析ツールです。ヒートマップのサイトオーバーレイ表示もifrrameではないのできちんと見ることができますね。
blick
Google Analyticsと連携してデータを計測しているため、アナリティクスと同じ条件で分析できるのが大きな特徴。有料版があるが無料お試しが無期限で使用可能。
タグは<body></body>内に設置するのみでAnalytics側での設定などは不要。
見れること
- スクロール・・・ユーザーがページのどこまで到達したか到達率を可視化
- クリック・・・クリックの多い箇所が濃く赤くなる
- マウス・・・マウスカーソルの滞在時間が長い箇所が濃く赤くなる
ポイント
- 無料版は有料版のお試し機能
- ヒートマップなど一部機能は期限なしでお試し可
- アクセス解析など一部機能は7~30日の制限付き
参照:ご利用料金|brick
※はてなブログなどiframeを許可してないサイトはレポート表示できない
※アクセス解析レポートのExcelは2007以上
Ptengine
Ptengineはヒートマップ付きアクセス解析ツールと謳っているだけにヒートマップは一機能となっている。インタラクティブなアクセス解析ページはグッドデザイン賞を受賞しているだけあって美しく見やすい。
アカウント作成後、プロファイル名、ドメイン、サイトの種類を入力。
発行されたタグを<body></body>内に貼り付け。
はてなブログの場合は、【デザイン】-【ヘッダー】ー【タイトル下】にタグを貼り付けます。※モバイルも同様
バッジ(バナー)設置オプションをOnにすると通常の無料プランのPV数の制限数が10000PVアップ。
見れること
- 標準的なアクセス解析機能
- マルチデバイスヒートマップ
ポイント
- 計測可能PV数/月 2.5万(バナー設置時3.5万)
- 利用可能ページ数 1
- 利用可能ドメイン 1
- データ保存期間 3か月
タグはbody内に入れるので、アクセス解析の対象は全ページですが、ユーザーヒートが1ページしか対象にならないのが厳しいところ。ただインフルエンサープランというのがあり、条件に一致していれば有料プランと変わらない内容で使用できる。
インフルエンサープラン条件はklout(クラウト)というSNSの影響度が数値化されるサービスで50ポイント以上、利用した感想をSNSでシェア、個人利用が条件になる。
- 計測可能PV数/月 200万PV
- 利用可能ページ数 無制限
- 利用可能ドメイン 1
- データ保存期間 2年
その他にも無料プランでは使用できない機能も使えかなり優遇される。
わたしは残念ながら、まだ資格はなかったのでそのうちインフルエンサープランを使えるようになったらまたレポートしたい。
はてなブログ専用プラン
いろいろ調べていたらなんと、はてなユーザー優遇プランがあるじゃないですか!
インフルエンサープランほどではないですが、かなり良いです。はてなユーザーであればこのプランを選ばない理由はないですね。
- 計測可能PV数/月 25万
- 利用可能ページ数 無制限
- イベントトラッキング 2万5千/月
- 利用可能ドメイン 1
- アクセス解析保存期間 6か月
- ヒートマップ保存期間 3か月
まとめ
シンプルにユーザーヒートのみ利用なら、User Heatがおすすめ。ただはてなブロガーはオーバーレイ表示できないのがイタイ。
インフルエンサープランが使える人は絶対Ptengineが良いでしょう。そうじゃない方はSiTestが機能的に充分かと思います。なお、インフルエンサープラン該当じゃないはてなブロガーはPtengine(はてなプラン)が絶対良いです。
なお、月間PV数が制限超えちゃうっていう人もいるかと思いますが、ユーザーヒートは通常のアクセス解析と違って、何か配置を変えたり、検証したい時だけ使えば良いのでほとんどの場合、問題にはなりません。
ボタンの位置やコンテンツの配置によってCVR(コンバージョン率)が倍増なんてこともあるので是非研究してみてください。
オススメする順
- kloutで50点以上ならPtengineインフルエンサープラン
- はてなブロガーならPtengineはてなプラン
- シンプルにユーザーヒートのみ使うならUser Heat
- その他のアクセス解析もみるならSiTest
※3種類推しになってしまった。