近年、1人につき1台スマートフォンを持っていることが当たり前となり、フィッシング詐欺の被害も増加しているらしいです。そのため多くの人が巧妙な手口に引っかかるリスクが高まっています。
本記事では、最近届いたアップルを騙る迷惑メールの例を共有し、その危険性と見分け方をご紹介します。特に、リンクをクリックするとフィッシングサイトに誘導される可能性が高いため、慎重な対応が必要です。この記事を参考に、身近な方々にも注意喚起をお願いします。
メールの内容
メールの差出人はiCloud <email.apple-siteoon.operculee-genetcountryward@service.p7904.cn>で送信者ラベルが「iCloud」ではあるものの、メールアドレスは長い中国のドメインでした。メール送信元はシンガポールのIPアドレスです。
スマートフォンのメーラーの場合、差出人名しか表示されないため注意する必要があります。
メールタイトルは「サブスクリプション料金の改定」です。アップル公式でもサブスクリプション価格の値上がりが予定された場合は、メールやアプリで事前に通知すると告知しているため間違えてしまう方がいるかもしれません。
50GB:130円→150円(20円値上げ)
200GB:400円→450円(50円値上げ)
2TB:1300円→1500円(200円値上げ)
6TB:3900円→4500円(600円値上げ)
12TB:7900円→9000円(1100円値上げ)
本文は以下の通り。
サブスクリプション料金の改定
iCloud+ with 50GB storage
iCloud
1か月
新料金:¥150 — 旧料金:¥130
2024年12月21日以降
iCloudのサブスクリプションにご登録いただきありがとうございます。このサブスクリプションの今後の変更についてお知らせいたします。
Appleは、月額¥130から月額¥150へこのサブスクリプション料金の引き上げを行います。遅くとも1日前までにキャンセルしない限り、12月21日以降、サブスクリプションは月額¥150で自動更新されます。詳細およびキャンセルについては、サブスクリプションを確認してください。今後ともよろしくお願いいたします。
Apple
メールの分析
差出人の不自然な点
送信元のメールアドレスが違っていても、上の画像を見てわかる通り、スマートフォンのメールの場合、差出人名しか表示されないので一目ではわからないです。
右は内容自体は違うものの、本物のAppleから届いたメール例です。違いとしては差出人名がAppleとなっているところでしょうか。
また、メールヘッダーを確認すると送信元IPアドレスが日本ではなく海外となっていることがわかりました。
本文の内容
本文の文章は特におかしな点は見当たりません。極めて危険なメールということがわかります。
リンク先のドメインはicloud.apple.bangbuqXXXX.coと、あまり詳しくない方にとっては間違いやすい文字列となっていました。
フィッシングメールの見分け方
メールのリンクからではなくアプリやブラウザから公式ウェブサイトへアクセスし、自分の請求情報を確認してください。用意されていれば公式アプリを利用するのが安全です。
メールにリンクがある際には、クリックする前にマウスカーソルをあわせてリンク先のURLを確認しましょう。公式サイトのURLと異なる場合は詐欺ですので絶対にクリックしないようにしてください。
なお、スマホの場合はリンクを長押しすると「開く」「コピー」「共有」といった選択肢のダイアログがでますので、上部に表示されたURLを確認するとよいでしょう。
iPhoneのOSによってはリンクを選択して「調べる」を選ぶと以下の画面のように情報を閲覧できます。
まとめ
本記事ではアップルを騙る、迷惑メールについて紹介しました。
迷惑メール(フィッシング詐欺)は年々巧妙化しており、誰もがターゲットになる可能性があります。今回のようなメールに遭遇した場合は、絶対にリンクをクリックせずに冷静に対応するようお願いします。
さらに自分の身を守るだけでなく、家族や友人にも情報を共有することが大切です。日頃から疑わしいメールには警戒心を持ち、安全なオンライン活動を心がけましょう。
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